アメリカ横断紀行 5

1992年3月15日 オーランド-タラハッセー

6時起床。快晴。だんだん、天候に恵まれるようになってきた。日本の春と同じでまだ朝は肌寒い。
恒例となった朝のGS550の押しがけをする。モーテルの駐車場を5往復ぐらいして、やっとエンジンがかかる。
今日はインターステート95号線(I-95)を北上。途中でアメリカを横断するフリーウェイ、10号線(I-10/アイテンと呼ぶ)に乗り換え、フロリダの州都・タラハッセーが目的地だ。

時速65マイル(110キロ)で走るが、風が強すぎて、気を抜くとすぐにとなりの車線に流れてしまう。景色はだんだん良くなってきた。覆い茂った道路の左右に見える緑は北海道を彷佛させる。
昼食はマクドナルド。店の外で現地の子供と遊ぶ。I-95を北上し続けると、レークシティへ。
ここでI-10へ乗り換える。このI-10は大陸横断フリーウェイで、東海岸のジャクソンビルとロスの全長4000キロを結んでいる。今回の旅は、全行程の6割を占めるエルパソまでの道を、ずっと このフリーウェイにお世話になる。
フリーウェイは料金無料だが、道路沿いにはレストランもGSもなく、本当に何もない道だ。食事や給油をしたいときには、2、3マイルおきにある出口を下りることになる。片側三車線で日本の高速道路に似ているが、目に飛び込んでくる景色が刺激的で旅人を退屈させない。
真瀬氏は自身も大学4年のときにアメリカ横断をして、以来こうして大陸横断をするライダーのサポートをしている。「景色は西部に入ってから格段と良くなるよ」という。
それでも、目の前の壮大な緑にヘルメットの中でひとり感動的な気持ちになる。小雨がパラついてきた16時、タラハッセー着。

フロリダらしい華やかさはない代わりに、落ち着きと「SOUTHERN HOSPITALITY」と呼ばれる温かさのある街だ。そして、黒人の割合が多くなってきた。
I-10からタラハッセーに下りる出口でたくさんのヒッチハイカーを見かけた。料金所も検問所もないため、このフリーウェイにはこうしたヒッチハイカーや自転車のツーリストが平気で出入りしている。ヒッチハイカーのほとんどは、「Take me to ALABAMA」(アラバマまで連れてって)というプラカードを掲げて親指を立てている。
宿は今日も安モーテルで「Southernaire Inn」。すぐ向かいがフロリダ州立大学で、歩いて遊びに行く。広い敷地に、日本の部活動と違って、レクレーション感覚でみんながスポーツを楽しんでいる。
夜は真瀬氏おすすめの店「HOOTERS」。ここのハンバーガーよりも、女のコの制服が「へそ出しルック」でおすすめなんだそうだ。ライダーの稲葉氏は、食べ残しのお持ち帰り(トギー・バック)が得意で、ついたあだ名が「トギー」。
24時、就寝。時差ボケが少し残っていて、頭が痛い。身体もむダルい感じがする。
とにかくあとはI-10を西へ向かって走るだけだ。

アメリカンWEBトレンド

クライアントから、『お店のウリであるウェイトレスの女の子(そのユニフォーム)の魅力を最大限に打ち出してくれーい!』という要望が聞こえてきそうなデザイン。チキンの味はともかく女の子なのだ。
背景のオレンジでお店の陽気で明るい雰囲気を醸しだし、メニュー部分の黒が脇役に徹し、コンテンツ部分のホワイトでじっくり情報を伝える。その配色バランスの良さがポイント。背景画像によって大胆なデザインに見えるが、ソースを見るとむしろ基本的な構造。その方がインパクトが与えられることをアメリカのデザイナは知っているのだろう。基本とインパクトのサジ加減。見習いたい。

早稲田大学を思わせるカラーリングだが、このサイトのデザインを良くしているのは素材写真の選定に尽きる。『人』が主役の場であるにもかかわらず、人がイキイキと躍動している画像は日本の学校関係のサイトには圧倒的に少ない。
それに対してこの大学のサイトでは、そのコンテンツを象徴するような魅力的な画像が各ページに配置されていて、インパクトあるイメージの伝達を行なっている。
このようにコンセプトに基き選定された素材に適切な画像処理を施せば、良いデザインは出来上がる。料理と同じで素材選定をおろそかにすると完成度も低くなる。ぜひのサイトのように素材の準備には時間と手間をかけてもらいたい。
一枚の写真は1000文字の説明よりも雄弁なのだ。

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