アメリカ横断紀行 3

1992年3月13日 マイアミ-キーウェスト

6時に目が覚める。ホテルの裏がすぐ大西洋なのでビーチへ散歩に行く。
掃除のおばさんとジョギングランナーが少しいるだけで閑散とした静かなビーチ。海の色はエメラルド・ブルーで砂が白く遠浅なので、海も少し白くにごって見える。
テレビでは昨夜の発砲事件のことをやっている。この街では日常茶飯事で、パトカーのサイレンや悲鳴も特別な事ではないのだろう。恐ろしいところだ。
天気予報はCloudy(くもり)。フロリダ半島に前線が停滞していて悪天候は避けられないそうだ。

小雨の中、8時マイアミを出発。市内を出て、フロリダメターンパイク(有料道路)を南下。路面は昨日と比べて大分良くなったが、それでもアスファルトが日本より粗く、濡れた路面が怖くてスピードが出せない。
片側三車線のフリーウェイに乗ってしまえば何ともない、市街地の右側通行、特に道路を横切っての左折にはまだ違和感がある。まだアメリカの交通ルールに慣れていない感じ。
フロリダ半島南端に近付くと、エバーグレイズ国立公園が見えてきた。巨大なワニ園なのだが、巨大なファンが後方で回るエアーボートが観光客を乗せて湿地帯を走る。
アライグマを見たり、ワニのから揚げを食べたりする。小指ほど大きさのから揚げは、6つで70セント。鳥のから揚げと変わらなかったなあ。
この旅のメインのひとつであるキーウェストまでの国道一号線に入る。フロリダ半島南端から、アメリカ最南端にあるヘミングウェイが愛した島・キーウェストまでに点在する島々を40の橋で結ぶ海の中の一本道。

突然と潮の香りが強烈に匂ってくる。右も左も見渡す限りの海。そのうちに一番有名な橋、セブンマイルブリッジの入口に到着した。
バイクを止め桟橋を見ると、釣りをしているオジサンが多い。まるでヘミングウェイのように。
再び走りはじめると対向車のハーレーのライダーがVサインを返してくれる。お互い良い旅を、と思う。
給油のため、GSへ寄る。完全にセルフ式で料金をレジで払った後、自分で給油する。料金は看板に1ドルと出ていたが、これは1ガロン(約3リッター)の値段で、日本の1/3ほどの値段だ。ガソリンは本当に安い。
キーウェストはネコが多い島だと聞いていたがね早速一匹目がこのGSで寄ってきた。菓子パンを一切れあげる。
17時、残念ながら曇り空でサンセットの見えないキーウェストに到着。
ライダー仲間とシーフードレストラン「Two Friend Patio」へ。20ドルのシーフードスペシャルはイマイチだったな。かつてヘミングウェイ行きつけのバー「Sloppy Joe’s」はすごい人だかり。ヘミングウェイの家は17時で閉館していたのでガッカリ。
アメリカ最南端の地という場所があって、「キューバまで60マイル」と書いてある。随分、この3日間で遠くにきてしまったんだなあ、と感じる。帰りに星がきれいに見えて、明日の天気は良さそうだ。

アメリカンWEBトレンド

地元のWEBデザイン会社「フロリダキーズ・ドット・コム」のサイト。あのヘミングウェイ行きつけのバー「SLOPPY JOE’S」も手掛けたらしい。
WEBデザインは、

  1. メニューボタン等のインターフェイスの適切な配置
  2. メイン画像・イメージ画像によるイメージ付与
  3. そしてコンテンツ掲載スペースの確保

という最低限考えるべきポイントがある。
一般のDTP等のグラフィックデザインと比べて制約が多いのである。にもかかわらず、それを『制約』と感じさせずにクオリティも高さを訴えている点が素晴らしい。具体的には、画面左上に配置されたイメージ画像のグラデーション処理が自然に溶け込んでおり、また画面右側メニュー部分の背景画像の配置はセンスを感じる。このあたりの丁寧な作業はアイデアに時間をかけたあとが伺える。
やはりWEBデザインは、構想10日・制作5日ぐらいの割合で作業するデザインの方が良いデザインとして完成することが多い。
私もデザイナに指示する立場として、いきなり手を動かし始めるデザイナは信用していないのである。

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